
介護施設のパンフレット用に、という依頼だったと思います。
普段のタッチと少し雰囲気が違う場合は、だいたい先方から参考のイラストを提示されて、こんな感じでとタッチを指定されている場合でしょう。
古いパンフの改訂でイラストを描き足す場合に、タッチを揃えたいとか。
あるいは何か啓示が空から降りてきた時でしょう(笑)。
アート系のイラストレターの中には、好悪の問題であると前置きして、依頼に合わせてどんなタッチでも描き分ける商業イラスト屋はイラストレータとして認めないと公言している人もいます。
全然構いません。
また、「こんなタッチでと依頼するんなら、その元のイラストを書いた人に頼むべきだ」というイラストレーターもいます。
正論です。
でも八百屋の親父さんが看板にディズニーのような柔らかなタッチのイラストがほしいなと思った時、まさかディズニーに発注するわけにはいきませんね。
描きたいタッチだけで勝負できる人は、それはそれで偉大です。
ぼくらはそうではない需要に応える、陋巷の絵師を勤めます。
スポンサーサイト
trackbackURL:http://sakaiya21.blog.fc2.com/tb.php/84-48d49da7